10月半ば、4人の兄に福岡の母の元に帰省すると知らせますと、名古屋市在住の兄(毛利佳年雄)から、磁気石パイプが新たに製品となったので福岡へ持参しましょうと言ってきました。磁気石パイプは2年前から使用していますが、最初は兄から送ってもらった磁気石(三重県菅島産)を工具店で購入したPCBパイプに詰め両端は綿玉で塞いでいました。新装なった磁気石パイプは使い易いサイズになり、両端は留め具がきちんと嵌めてあるので携帯にも便利になりました。


この兄は社会の高齢化に伴う高齢者のQOLの向上を目標として磁気石の研究を続けていますが、10月に福岡で会った際、北海道の様似町(様似町)の磁性かんらん岩の話をしてくれました。兄はその1週間ほど前に様似町から招待され、「磁性かんらん岩の応用」と題した講演をおこなったのですが、その時案内されて訪れた襟裳岬からメールされて来た写真ではいかにも寒い所!という印象だけで、様似町と兄の研究テーマである磁気石の関連ははっきりしませんでした。ところが、様似町発行のパンフレットを読んでわかったのですが、それによると、「様似町エリアは地理的に非常にユニークな所で2008年には「アポイ岳ジオパーク」として日本ジオパークとして認定されています。様似町が誇るアポイ岳を含む日高山脈は大昔(約1,300万年前)地殻のユーラシアプレートと北米プレートが衝突してめくれ上がった出来たもので、周辺には地球深部のマントルの情報をそのまま持っている新鮮なかんらん岩が広がっています」とあります。日本ではこれまで磁気石は中央構造線の南側で発見されていますが、中央構造線から遥か北方の様似町に磁性かんらん岩が存在する理由が説明出来ます。「付近には珊瑚礁から出来た石灰岩も見かけられ、石灰岩が南の海から海洋プレートに乗って運ばれて来た事をしめしています』という記述もあり、地理学上よく知られた地域のようです。兄の行った磁気測定によると、アポイ岳から流れ落ちる2つの河が注ぐ海岸(冬島)で採れる冬島昆布は、明らかに磁性かんらん岩の持つ生物成長促進効果の影響を受けていることが判明しました。