日本では、毎年冬になると
インフルエンザやノロウイルスといった感染症が多くなります。
私が働いている病院の入院患者や職員にも
こうした感染症がみられています。
今回は、こうしたウイルス感染への対策をご紹介します。
①手洗いの徹底
手洗いは単純で最も効果的な方法です。
この手洗いは、30秒程度行うのが良いといわれています。
特に、指先や親指周辺は洗い残しが多いため注意が必要です。
手洗いは石鹸(せっけん)による手洗いの他に、
アルコール消毒液を使う方法があります。
病院にはいたるところにアルコール消毒液が置かれ、
病室に入る前後や、移動時に簡単に手洗いができるようになっています。
水洗いと同等かそれ以上の効果があるとも言われています。
しかし、ノロウイルスはアルコールでは死滅しません。
そのためノロウイルス対策としては石鹸と水で手洗いを徹底するしかありません。
②部屋の湿度を保つ
ウイルスは空気中の水分量が少ないと、空気中を漂います。
そのため、部屋の湿度管理はとても重要です。
目安として、最低40%、可能であれば50〜60%の湿度を保つ必要があります。
日本では冬場の湿度は20〜30%になることが多いため、
室内の加湿は意識して行う必要があります。
ただし、室内温度が低いと空気中に含まれる水分量が減ってしまいます。
よって、20度〜25度の温度を保つことも重要です。
③マスクを使用する
当院では11月〜3月の期間、職員に毎日マスクが配布されます。
マスクは一日2枚支給され、午前中と午後に分けて使用しています。
どこまで効果があるかは不明ですが、
唾液などによる飛沫感染(ひまつかんせん)を防ぐ効果は多少あると思います。
他にもたくさんの感染予防や感染拡大予防の方法がありますが、
今日はこのへんで。
家庭でできることは、まず手洗いの徹底ですね。
余裕があれば温湿計を購入して管理してみると良いでしょう。
みなさま、風邪やウイルス感染にはくれぐれもお気をつけ下さい。