rehabilitation No.6 言語障害② 構音障害①


構音障害とは》
人は言葉を話すために、肺からの呼気を声帯に送り、声帯を振動させ、口腔や鼻腔に呼気をおくります。その過程で舌や歯、口唇を使って空気の流れを変え、音を作り出しています。主に赤い丸の部分での障害を構音障害といいます。呂律が回りにくくなったり、正しい音が出せなくなったりします。


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構音障害は3種類あり、原因が異なります。

① 運動障害性構音障害
原因…脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、パーキンソン病などの神経疾患
廃用症候群や筋ジストロフィーなどの筋疾患。
② 器質性構音障害
原因…先天性の奇形で口蓋(上顎)や唇に亀裂がある、舌癌の手術で舌を一部切除したなど、構音に関わる器官の構造に問題がある。(器質障害)

③ 機能性構音障害
原因…運動障害や構造に問題がないにも関わらず、正しい音が出せない。


私の祖父は口の中の癌の手術により構音障害となりました。
現在、入院生活を送っていますが私の祖父は下記のようなことで困っており、対処法を考えました。
① 看護士さんへの要求が伝わらない
→よく使う「淡をとって」「トイレ」「痛い」「寒い」等よく使う言葉や体の絵を描いたカードを作成し、指さしで意思疎通が出来るようにしました。

② 家族との会話が成り立たない
→50音表を作って指さしてもらい対応しました。全身状態が良くなってきてからはホワイトボードに書いてもらうようにしました。最近は構音障害も良くなってきており、家族も聞きなれた為、音声のみで話しています。

構音障害に対するリハビリも行いますが、このように代替的なコミュニケーションを用いることもあります。
次回も引き続き、臨床での構音障害に関わるお話をしたいと思います。

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